ラブドールの頭のてっぺんには、メーカーやモデルによって異なりますが、大きなボルトを嵌め込むことができる穴が設けられています。

この穴は、ウィッグを付けていない状態では見えてしまうため、見た目的にはあまり良くないと感じられるかもしれません。

しかし、この穴は使用者によっては非常に便利な機能となる場合もありますが、逆にデメリットとなることもあります。多くのドール愛好者の方にとっては当たり前の情報かもしれませんが、ラブドールの頭頂部にあるボルト穴は、そのまま「ボルトをはめ込む穴」として設計されています。

では、なぜこのようなボルトを差し込める仕組みがあるのかというと、それは吊り下げながら保管することができるようにするためです。

ラブドールは、大きなサイズや重さを持つ場合があります。そのため、移動や収納時には頭部を吊り下げることで、扱いやすくすることができます。頭頂部の穴にボルトを差し込んで吊るすことで、ドールを安定させることができます。

ただし、ボルトを使用することで頭部の外観に変化が生じるため、見た目の美しさを重視する方にとっては、デメリットとなる場合もあります。この点は、使用者の好みや用途によって判断することが重要です。

吊り下げ保管は最強

ラブドールの保管方法としては、基本的に以下の3つの方法が挙げられます。

ラブドールの保管方法

立たせておく(自立オプション必須)
寝かせておく
吊り下げておく

まず、自立加工のあるラブドールの場合は、そのまま立たせた状態で保管される方が多いと思います。足裏には自立加工用のボルトなり強化樹脂なり強度の高い素材でドールの体重を支えるので、その部分が早々に劣化する事はありません。が、ずっと自立させていると埃が足の裏や甲に付着したり、足の裏のシリコンorTPEの劣化が早まります。

寝かせて保管する方法に関しては、ラブドールの体重が接地面に大きく偏る事になりますので、その部分が変形してしまったり小さな裂けや傷がある場合は圧力の影響を受けてその傷が拡大してしまう可能性もあります。

この様に「立たせて保管」と「寝かせて保管」の両方にはそれなりにリスクが付きまといます。

これらに対して、吊り下げて保管するという方法ではラブドールの柔らかい部分(肌)には一切負荷が掛からない保存方法となっています。唯一負担がかかる部分としては骨格部分である金属に体重がかかる事になりますが、そこは金属ですのでビクともしないのです。

こういった事から、吊り下げて保管するという方法は、ラブドールの保管を行う上では最強の保管方法と言えるのです。

 

穴がないラブドールもある

そんな便利なドール頭頂部の穴ですが、全てのラブドールの頭頂部に吊り下げができる様に穴が付いている訳ではありません。

メーカーによっても異なるでしょうし、同じメーカーでも骨格の違いや新旧で穴があったりなかったりと仕様が異なります。

ちなみに、私に穴はないけど最新型だと穴があるわよ。
他にも代理店や工場によっても異なる可能性も0ではありませんので、穴の有無が気になる方は事前に問い合わせ等で確認すると良いでしょう。

吊り下げ機能の穴のメリット

まずは、ラブドールの吊り下げ機能によるメリットを簡単におさらいしましょう。

メリット一つ目は、前述でもご紹介している様にラブドールにとって最強の保管方法をとる事が出来るという点にあります。

2つ目のメリットとしては、首の角度調整に役立つという点です^^

この文章だけ見ると意味不明に感じるかも知れませんが、ドールの中には顔面もかなり柔らかい素材で出来ている種類があります。

それ自体は特に問題ないのですが、首の角度を調整しようとするとガッチリと顔面やその周辺を掴んで角度を調整するので、その間顔面崩壊が起きて首の角度調整後には目線がグチャグチャになってしまうのです。

そこで、顔面ではなく頭の穴に指を引っ掛けて角度を調整してやると、目線が狂わないもしくは最小限の変化に抑える事ができる様になるのです。

吊り下げ機能の穴のデメリット

反対に吊り下げ機能の穴のデメリットがあるのかどうかについて。

これに関しては、人によっては全く無いと言えます。

が、逆に私と同じ様なラブドールの扱い方をしている方にとってはデメリットになる可能性もあります。

そのデメリットの可能性というのは、ラブドールをお風呂で洗う際に頭部も一緒にシャワーで流す時に穴の金属部分に水が侵入したり、そこ部分が錆びてしまうというものです。

通常、ドールをシャワーで洗う際には化粧が落ちてしまう可能性もありますので、濡らさない様にする事がほとんどです。

しかし、私の場合はむしろ薄化粧の方が好みですので、ある程度化粧が取れるまでは顔面にもシャワーを当てています。

もし購入したラブドールの頭頂部にボルト穴があったとしても、私の様に頭からシャワーを浴びせる様な豪快な洗い方をしない限りデメリットになる事はありません。

むしろ、吊るして保管する様の設備を用意すれば、通常よりもドールに負担を掛ける事なく保管する事ができるというメリット、そして頭の角度移動を容易にする事ができるというメリットを利用する事ができます。

なので「吊り下げ保管」を活用したいと考えている方以外は、特に気にされる必要はありません^^

逆に「吊り下げ保管」を検討されている方は、ラブドールの購入前に購入検討されている代理店に確認しておくと良いでしょう。